alphabetica’s diary

アメリカに住んでいます

バビン下院議員がトランプ大統領にELD mandate延期を求める書簡を送付

11月9日、テキサス州選出の共和党下院議員ブライアン・バビン(Brian Babin)が、トランプ大統領に対してELD mandate適用延期を求める書簡を送付した。

 

https://babin.house.gov/uploadedfiles/eld-execaction-full_final.pdf

 

公開されている書簡によると、バビン議員はトランプ大統領に対して、Executive OrderによってELD mandate適用を直ちに延期するよう求めている。延期期間は可能な限り長いことが好ましいとしつつも、具体的な時期として2018年4月1日まで、約3ヶ月半延期するよう示唆している。また、その理由として下記4つを挙げている。

 

  1. 12月18日という適用時期はクリスマス直前でありトラック業界にとって最も忙しい時期の一つであるので、混乱を避けるため。
  2. Commercial Vehicle Safety Alliance (CVSA)が2018年4月1日をELD使用の義務化期日としているため。
  3. ルール適用の免除規定や例外の議論を行う時間をFMCSAに与えるため。
  4. 当該ルールを取り巻く様々な問題への取り組みと解決の時間を政府、業界双方に与えるため。

 

また、コスト、安全、サイバーセキュリティの3点において問題があるとしている。

 

 

ELD mandateはオバマ政権によって作成されたもので、その一点だけでももしかしたらトランプはエグゼクティブオーダーによって適用延期をするかもしれない。一方でトラック業界を除けばこのルールの適用に反対している勢力は無いと言っても良いので、人気取りのためとしても適用延期するメリットはあまり無いように思える。バビン議員は2015年初当選で、あまり影響力が無いかもしれない。ただ、ELD反対運動が盛り上がってきているということは事実のようだ。